環境地質調査部門

環境地質調査部門では「精度の高いサンプリングと誠実な対応」を目標に掲げ業務を遂行しております。

業務内容

環境地質に対する地質調査業務(地盤の液状化・環境汚染)

環境地質に対する地質調査業務

地盤の液状化の試料採取としては、千葉県環境研究センターの委託を受け、1987年の千葉県東方沖地震や2011年の東北地方太平洋沖地震で液状化した箇所において地質調査を行っております。地質調査は、液状化と非液状化箇所においてオールコアボーリングを行い、層相の観察して違いを明確にします。また、スウェーデン式サウンディング試験や簡易貫入試験による簡易地質調査手法を用いて、液状化層の3次元的な分布状況を調査します。研究の成果は千葉県環境研究センターでまとめられ、日本地質学会や環境地質学シンポジウムでの発表や、「アーバンクボタNo.40 特集=液状化・流動化」にも一部が紹介されております。

近年、有害物質による地質汚染が身近な問題として取り上げられるようになりました。この汚染機構を解明するには、地質や産業廃棄物・建設残土等の精度の高いサンプリングが必要になります。
汚染調査は環境調査専用のサンプリングマシン、又はボーリングマシンを使用して行っております。

汚染調査では現場状況に併せてサンプラーを選択し、オールコアボーリングを実施しております。サンプラーの主なものは、比較的地層の乱れが少ないロータリー式スリーブ内蔵二重管サンプラー(コアパックチューブサンプラー)や、泥水の使用が不可能な現場では、シングルコアチューブや打ち込み式スリーブ内蔵二重管サンプラー(打ち込みパックサンプラー)を用いています。
これらのサンプラーにより採取されたコア試料は詳細なコア観察を行って、土質柱状図の作成に利用します。(環境柱状図の例:参考画像

コア採取が終了したボーリング孔は、電気検層を行い地下水の分布状況を把握したり、地下水の検体採取及び水位の計測を行うため観測井戸を設置したりすることも可能です。

有資格者

地質汚染診断士
NPO法人日本地質汚染機構認定(理事長 楡井 久 茨城大学教授)
1名
環境社会検定試験(eco検定)合格者
東京商工会議所
1名