土木地質調査部門

土木地質調査部門は、下記のような基礎構造物の設計および軟弱地盤等の地盤解析に関する地質調査を業務としております。

プロポーザル

崖崩れに関するプロポーザルの例

  • 地形・地質データを把握
  • 文献・既存調査資料を入手
  • 調査手法の提案
地盤崩の原因 円弧すべり・崖崩れ等
調査内容
  • 地層の分布状況
  • 強度区分
  • 地下水の分布状況
  • 過去の崩壊の状況
  • 周辺地域での状況把握

圧密沈下に関するプロポーザルの例

  • 地形・地質データを把握
  • 文献・既存調査資料を入手
  • 調査手法の提案
圧密沈下の原因 軟弱粘性土地盤に盛土等を行い、上載圧が加えられた場合に生じる
調査内容
  • 地層の分布状況
  • 沈下層・排水層の区分
  • 間隙水圧の状況
  • 現在の沈下状況
  • 周辺地域での沈下状況

地盤の液状化に関するプロポーザルの例

  • 地形・地質データを把握
  • 文献・既存調査資料を入手
  • 調査手法の提案
地盤液状化の原因 緩い砂質地盤が地震動に伴い、液状化・流動化を生じる
調査内容
  • 地層の分布状況
  • 液状化強度
  • 地下水の分布状況
  • 過去の液状化履歴

地盤調査

地盤調査は、地層の層相の変化及び地盤の硬軟あるいは締まり具合を測定し、地盤の基礎データを採取することを目的としています。
この地質調査の結果をもとに、土質柱状図・地質想定断面図を作成しております。

土木地質調査の主な業務内容

  • ボーリング掘削
  • 標準貫入試験
  • 室内土質試験
  • スウェーデン式サウンディング試験
  • 不攪乱試料採取
  • 孔内水平載荷試験
  • 現場透水試験
  • 間隙水圧測定
  • PS検層

解析

解析では、地盤調査の結果を整理して地質想定断面図を作成し、土質定数の提案を行っております。

報告書の作成及び解析業務を進める当たり、下記のソフトを使用しております。

使用ソフト メーカー
Boring Jr Ⅳ / CALS 応用リソースマネージメント(株)
Boring SRT Ⅱ / CALS
GM / CALS20 Series
AutoCAD LT Autodesk
Microsoft Excel Microsoft
Microsoft Word

地質調査の検討

地質調査の検討では解析した地盤性状を基に、斜面の安定計算・圧密沈下の検討・地盤の液状化の検討等を行っております。

地質調査の検討業務を進める当たり、下記のソフトを使用しております。

用途又は使用ソフト メーカー
圧密沈下の計算 (株)フォーラムエイト
斜面の安定計算
LIQ/PV Win 基礎地盤コンサルタンツ(株)

その他の業務

現場密度試験(JIS A 1214)

現場密度試験では、標準砂を用いた砂置換法による密度の測定を行います。
試験法は、最初に現地において試験孔を掘りとった土の質量を直接測定し、次に試験孔に標準砂を充填して、その充填に要した砂の質量から体積を求めるものです。
本試験は現場での土工の品質管理に基づき、締め固め度をチェックするとき等に用います。

地中傾斜計

弊社では、挿入式傾斜計を用いて計測しています。
測定は、地盤中に地盤の動きに追従するアルミパイプを設置し、地上より傾斜計を挿入して各深さ毎の傾斜量と方向を測定して、測定結果から地盤の水平変位を求めます。

平板載荷試験

平板載荷試験は、直接地盤に荷重を載荷して地盤の許容支持力を求める試験です。

成果品

弊社の地質調査成果品は、以下の点に留意して作成しております。

  • 綺麗で見やすく、読みやすいこと。誤字、脱字の無いこと。
  • 簡潔であり、しかも重要な点がわかりやすいこと。
  • 全体の構成がしっかりしていて、目的・条件・内容・結果及び課題がわかりやすいこと。
  • 図表等の表現の工夫により内容を理解しやすくすること。
  • なお、地質調査のデータはGeoProMapⅡを用いて地図データにプロット・整理しており、成果品はPDF化し5年間保管しています。

有資格者

技術士(建設部門) 3名
地質調査技士 9名
一級土木施工管理技士 5名